人気番組のレギュラーをいくつも持ち、お笑い芸人として活躍しながら自身のブランドを立ち上げたりYouTubeを開設したりと活躍の幅を広げているお笑いコンビ・チュートリアルの徳井義実(とくい・よしみ)さん。
そんな徳井義実さんは、過去に一度テレビで姿を見なくなった時期がありました。
実は、所得の申告をせずウソの報告をしたとして謹慎していたのです。
今回は、
- 徳井義実は何した?
- 謹慎から復帰までを分かりやすく解説
- 脱税はどの位?
など、徳井義実さんが謹慎することになった経緯や復帰までの期間を詳しくご紹介していきます。
【何した?】徳井義実は税金を払わず謹慎していた!
徳井義実(とくい・よしみ)さんは、2019年10月に国税局から所得の申告をしていないと指摘されていたことが発覚しました。
そして、2019年10月23日の夜に所属する吉本興業の本社にて記者会見をし、その3日後に芸能活動を自粛しています。
徳井義実さん(44)が設立した会社が1億円以上の申告漏れを東京国税局から指摘された問題で、徳井さんが23日夜、大阪市中央区の吉本興業大阪本社で会見し、「私のだらしなさ、怠慢によってしっかりとした納税をすることができず、本当に申し訳なく思っています」などと謝罪した。
https://www.asahi.com/
あまりに高額な申告額で驚いた人も多く、当時はかなり話題になりましたね。
謹慎するまではたくさんのレギュラー番組を持っており、多くの人を笑わせてくれていた徳井義実さん。
年齢:48歳(2023年11月時点)
出身:京都府京都市
職業:芸人(お笑いコンビ・チュートリアル)
所属:吉本興業
2019年10月23日の記者会見後から謹慎し、それからしばらく姿を見ることが無くなりました。
しかし、約4か月の謹慎期間を経て芸能活動を再開しています。
2023年11月現在は、もともと出演していたレギュラー番組にも戻ってきており、謹慎前と変わらず視聴者に笑いを届けている徳井義実さん。
いったい徳井義実さんに何があったのでしょうか。
徳井義実の謹慎から復帰までを分かりやすく時系列で解説!
徳井義実さんは2019年10月より謹慎し、2020年2月に芸能活動を再開し復帰しています。
時系列でまとめてみました。
- 2009年:会社設立するも税の申告をせず
- 2012年:税務署から指摘をされ申告
- 2016年:2度目の指摘をされ銀行差し押さえ
- 2018年:3度目の指摘と過去分調査
- 2019年:報道で公のもとになり謹慎へ
- 2020年:4か月謹慎し復帰へ
ここからは、どんな経緯で何をして謹慎になったのか、ことの発端から復帰までを分かりやすく解説していきます。
2009年:会社設立するも税の申告をせず
徳井義実さんは、2009年に個人の事務所「チューリップ」を作りましたが、所得の申告をしていなかったことがのちに分かりました。
法人税の無申告は報道で明らかになった18年3月期までの3期分だけにとどまらなかった。自ら進んで確定申告した年は、同社設立以来一度もなかった
https://president.jp/
個人事務所を作ったのは、わりやすく説明すると節税になるから。
・所属事務所から個人事務所経由でギャラを受け取る:所得税が少なくてすむ
年収が4000万円を超えた場合、所属事務所に籍を残したまま個人事務所を作って個人事業主になったほうが税金が安く済むのです。
徳井義実さんの場合、問題が起きる前の年収は5億円超えともいわれていたため、周りからも会社設立をすすめられ知識がないまま個人事務所を作りました。
しかし、申告し忘れたり払い忘れたりを繰り返しついに税務署から指摘を受けることになります。
2012年:税務署から指摘をされ申告
2012年に税務署から「申告してください、払ってください」と指摘され、2010年3月期から2012年3月期の3年分の所得を申告&納付を済ませた徳井義実さん。
2010年3月期からの3年間となれば会社を設立してから申告も納付もままならなかったということになりますね。
その間も芸能の仕事は続けていましたが、またもや税務署から申告されることとなりました。
2016年:2度目の指摘をされ銀行差し押さえ
2016年に徳井義実さんは2度目の指摘を税務署からされるのです。
またもや3年間(2013年3月期から2015年3月期)分の申告をしていませんでした。
税務署から「申告してくださいよ」といわれても応じなかったため、2016年5月に銀行預金の差し押さえをされていた徳井義実さん。
その後、まとめて申告したもののなかなかルーズな性格が治らずまたしても指摘されてしまうのです。
2018年:3度目の指摘と過去分調査
2018年9月、税務署がついに動き、
- 申告するように指摘
- 過去4年間(2015年3月期まで)の申告内容を徹底的に調査
する事態に進展してしまいます。
そこで出た調査結果が、約2000万円ほどが個人的な支出だと判断され「所得隠し」を指摘されてしまった徳井義実さん。
約2000万円の申告には、旅行代・衣装代・高級時計の購入費代などか含まれていたようです。
税務署の指示に従って申告書を修正し提出、そして納付を行います。
2018年12月には指摘されていた無申告分をすべて納付し終わり問題は終結となりかけたころ、徳井義実さんの無申告&未納の件が公の元となるのです。
2019年:報道で公のもとになり謹慎へ
2019年10月23日の深夜、徳井義実さんは所属する吉本興業で無申告&未納等の件で、記者会見を行うことになりました。
このとき徳井義実さんは
- 税金は支払うつもりだったがめんどくさくて後回しにしていた
- 毎年きちんと所得を申告していた
などと説明しましたが、後者の理由「毎年きちんと申告していた」のはウソだということが判明し謹慎することが決まりました。
徳井は23日の会見では
―(7年間より前の)そこまではずっと1年ごとに決算していた?
「そうですね」
―以前はしっかりと申告していた?
「そうですね」
と答えていたが、それが「ウソ」であることが分かった。
https://hochi.news/
前述したように、徳井義実さんは何度も申告を忘れたり納付を忘れたりを繰り返していたことが調査によって判明しています。
そのため、「ウソをついた」となり記者会見の3日後、しばらく芸能活動を自粛することになった徳井義実さん。
では、どのくらい謹慎していたのでしょうか。
2020年:4か月謹慎し復帰へ
徳井義実さんは2020年2月24日に活動再開を報告しているため、約4か月ほどの謹慎期間だったことになります。
少しずつ復帰しはじめ、2020年8月26日には地上波(「東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい…」)に姿を現しています。
その後も、謹慎前から人気だった番組、
- 「今夜くらべてみました 秋の2時間スペシャル」
- 「しゃべくり007」
に復帰した徳井義実さん。
とくに2021年4月5日に復帰した「しゃべくり007」は1年半ぶりだったこともあり、注目を集めていましたね!
納税の義務を果たし、謹慎処分を受けてしっかりと反省した徳井義実さん。
いまではYouTubeや料理グッズなどのブランドを立ち上げ、前を向いて歩いています。
とはいえ、気になるのが納付額…徳井義実さんは、いったいいくら納付したのでしょうか。
徳井義実の脱税額は1億200万円以上!
徳井義実さんが払った税額は約1億200万円以上といわれています。(脱税なのかについては後述あり)
18年3月期までの7期分の追徴税額はこの他にも、消費税の申告漏れや無申告が約2100万円、徳井氏に対する役員報酬から天引きすべきだった源泉所得税が不納付加算税などを含めて約4400万円となり、法人税分と合わせた追徴税額は約1億200万円に達した。
https://president.jp/
徳井義実さんは、1億1800万円の法人所得にたいしてかかる税金を申告せずにいました。
どれだけ稼いでいたの?と驚きも隠せませんが、結果的に払った金額は「1憶200万円以上」にも及びます。
具体的な内訳としては次の通りです。
- 法人税の追徴額:約3700万円
- 申告漏れ&無申告額含む重加算税額:約2100万円
- 不納付加算税額:約4400万円
払うべき税金は種類が多く名前も複雑ではありますが、上記を分かりやすく説明すると
- 隠していた所得に対するお金
- 申告漏れをしていた&申告すらしていなかったお金
- 源泉所得税を期限内に払わなかった分に対するお金
となり、これらを徳井義実さんは払ったことになります。
上記のほかにも地方税や社会保険料も払っていなかったといわれているため、実際に納付した額は1億200万円を余裕で越えているでしょう。
節税のためにわざわざ個人事務所を作っているにもかかわらず、再三にわたる指摘をスルーして納付&申告しなかったこともあり、「悪質ではないか」と当時はいわれてしまった徳井義実さん。
ですが、逮捕されていませんし今ではテレビにもたくさん出演しています。
納付は国民の義務なので納得がいかないという声も多く聞こえましたが、なぜ逮捕されなかったのでしょうか。
徳井義実が逮捕されない理由は?
すでに申告し納付し終えたことを前提に、徳井義実さんが逮捕されない理由はおもに次の2つが考えられます。
- 理由①ルーズなだけだったから
- 理由②脱税ではなかったから
徳井義実さんは何度も申告漏れ&申告しないことを続けていて、一部では「悪質」とまでいわれていました。
とはいえ、「申告していませんよ、払ってくださいね」といわれればそれに従っていた徳井義実さん。
ここからは、徳井義実さんが逮捕されなかった2つの理由について深堀していきたいと思います。
理由①ルーズなだけだったから
まず1つ目に挙げられる逮捕されなかった理由としては「ルーズな性格だった」からです。
徳井義実さんは記者会見時、
「もちろん知ってるんやけど、怠け者で、払うのめんどくさいというか、払ってなかった」
https://www.sponichi.co.jp/
と明かし、納付しなかったのは単純にルーズな性格だったと説明しています。
未納分とペナルティ分のお金を支払ったあと(2018年12月に支払い済み)、徳井義実さんはインタビューに答えているのですが、会社を設立した当時はかなり忙しい毎日を過ごしていたのだとか。
自宅のポストを開けることすらなかったといいます。
「明日やればいい、来年まとめてすればいい」とズルズルしてしまい結果的に7年もの間、ずっとルーズなままだった徳井義実さん。
過去には「レンタルビデオの延滞金は当たり前だった」ことも明かしています。
レンタルビデオの滞納金(MAXで10万円以上)と未納額(1億200万円)とでは金額があまりにも違いますが…やらないといけないことを後回しにしてしまう性格なのでしょう。
とはいえ、2018年12月に完納しペナルティも受けて反省しているので、ルーズな性格は少しずつ治ってきているようですね!
理由②脱税ではないという意見もあり
2つ目の逮捕されなかった理由は「脱税ではない」との見方があるからです。
脱税とは、うその報告をして税金を払わなかったり、「払ってください」といわれた金額よりも少ない税金しか納めなかったりすること。犯罪にあたるので逮捕される可能性が極めて高い。
徳井義実さんの場合、脱税に当てはまるという人もいれば、当てはまらないという人もいるのが現状でした。
脱税に近いもので「申告漏れ」や「所得隠し」というものがあり、
- 申告漏れ:意図的にしているわけではない
- 所得隠し:ペナルティ(重加算税)を支払う
- 脱税:犯罪。悪質性が高ければ逮捕&罰金など厳しい刑事罰が待っている
と、脱税自体は不明確で線引きが難しいようです。
徳井義実さんは何度も税務署から「申告&納付してください」といわれていたにもかかわらず、はじめからしていなかったことが判明しました。
自ら進んで確定申告した年は、同社設立以来一度もなかった
https://president.jp/
分かりやすくいうと、徳井義実さんは「申告漏れ」と「所得隠し」はしたけれど「脱税」は判断が人によってわかれるということ。
しかし、実際に逮捕されていないところを見ると、徳井義実さんは脱税をしていないと判断されたということになります。
何度も指摘されてはいるものの、その都度指示に従って申告&納付をしていたり、税務署の目が届く範囲にいたりと、強制調査の対象(報道でよく聞く「マルサ」)にはならなかったということですね。
とはいえ、申告漏れ&所得隠しはしていたことになりますので、逮捕されなかったもののペナルティとして1億200万円もの大金を納付しているのです。