YouTuberとして活躍するお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦(なかた・あつひこ)さん。
「オリラジ中田」や「あっちゃん」などの愛称で親しまれていますよね。
そんな中田さんですが、個人の意見だといいながらも、大御所でもあり、お笑い界の重鎮でもある松本人志(まつもと・ひとし)さんに対して提言をしたことで、お笑い界に衝撃が走っているようです!
今回は、
- 中田敦彦の松本人志への批判内容のまとめ
- 中田敦彦はなぜ提言を?何があったのか
- 中田敦彦と松本人志に共演はあった?
についてまとめてみました。
くわえて、この批判動画に巻き込まれた霜降り明星の粗品(そしな)さんとせいやさんや、お笑い界の神・明石家さんま(あかしや・さんま)さんの反応も紹介します。
中田敦彦の松本人志への批判内容のまとめ!
2023年5月29日、オリラジ中田こと、中田敦彦さんは自身のYouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」で「松本人志への提言」といった動画を投稿しました。
タイトルが衝撃的です!
この動画の中で、松本さんに対して意見する部分と、なぜ提言しているのかについて話していた中田さん。
まずは、中田さんの松本さんへの批判の内容をまとめると、
- 松本人志は審査員をやりすぎ
- 松本人志の一言が今後のキャリアに関係してくる
- 松本人志に意見できる人がいない
といったものです。
ここからは中田さん的には個人的な意見として話した内容が、多くの人から批判と言われたこれらの内容について詳しく紹介していきます。
年齢:40歳(2023年6月現在)
出身:佐賀県
職業:お笑い芸人・youtuber
愛称:オリラジ中田・あっちゃん
松本人志は審査員をやりすぎ
松本人志さんが漫才、コント、大喜利、など審査員を要する番組やお笑い大会のような番組に出演しすぎていると中田さんは主張しました。
例えば、
- IPPONグランプリ:大喜利
- 人志松本のすべらない話:2007年から賞レース要素あり
- キングオブコント:コント
- M-1グランプリ:漫才(賞レース)
など、全部のジャンルに出演しており、賞レースでは審査委員長を務めています。
たしかに、お笑いの大会をはじめ、松本さんがメインのお笑い番組も多い印象は受けますね。
これに対して中田さんは、
他の業界なら信じられないほどの独占状態
YouTube
と批判とも取れる意見を言います。
出演状態だけ見ると、中田さんのように独占していると捉える人も多いかもしれませんが、この審査員をやりすぎているとの意見については、多くの物議を生みました。
というのも、中田さんが主張した「審査員やりすぎ」と主張する番組の中には、松本さんがお笑い業界や若手芸人のことを考えて作ったものも含まれているため、「矛盾しているのでは?」という声も挙がったのです。
・M-1グランプリなどの賞レースに出場できなかったり、売れていない芸人だったり、誰にでも面白い話はあるはず。そんな若手にもチャンスを与えたいと松本さんが考えたもの
松本さんは知らない人はいないほど有名ですし、お笑い界ではトップを走り続けています。
年齢:59歳(2023年6月現在)
出身:兵庫県
職業:お笑い芸人
所属:吉本興業
そんな松本さんに対して、
「審査員何個かやめてくれないですか?松本色が濃すぎてお腹いっぱいになっちゃってる」
YouTube
とも提言していた中田さん。
大先輩に向かって「審査員やめてくれ」と発言してしまう当たりが批判に直結してしまったのでしょう。
松本人志の一言が今後のキャリアに関係してくる
43分ほどの動画で提言した内容の中には、
「松本さんが面白いって言うか言わないかで新人のキャリアが変わる」
YouTube
という趣旨の意見も。
松本人志さんの一言によって今後の人生が大きく変わってくるというものです。
逆を言えば、それほどまでに松本さんの実力を認めざるを得ないといいますか・・。
それに、賞レースに出る芸人にとって、松本さんに認められることはひとつのステータスになっていることも事実。
需要と供給がマッチしているからこそ、テレビ局は松本さんにオファーするのであって、松本さんの意見が絶対的に通るというわけではないはずですよね。
しかし、中田さんは、松本さんが審査員として出演することは、
- 今のお笑い界のためになると思えない
- あまりにも影響力が強すぎる
と主張しているのです。
松本さんが他人の人生に強く影響していると断言するところが、批判と思われたようですね。
松本人志に意見できる人がいない
中田さんは松本さんに意見できる芸人がお笑い界でいないと提言しました。
前述した、賞レースをやりすぎていることもまじえて、松本さんが審査員を独占しているため権威となって誰も物が言えなくなっている状況だというのです。
これに対してYouTubeでのコメントでは、
- あっちゃんは至って正論
- 聞いていてとても腑に落ちた
- オリラジ中田よく言った!
- 間違ったことは言ってないと思う
などのような、中田さんの愛称の「オリラジ中田」や「あっちゃん」付きでの称賛の声もあり、全員が中田さんの動画に批判しているわけではないことが見て取れます。
中田さん自身も、
「自分だけが思っていることではなく、誰も言わないから代表として話している」
YouTube
と明かしていました。
個人的には、松本さんは後輩から慕われているイメージが強いですし、ときにいじられている場面も拝見したこともあるので、「松本人志に何もいえない」という印象は受けませんでしたが…。
世間が知らないところで、権威というものが存在していると思わせる内容は称賛と批判の両方を生み出しました。
中田敦彦に何があった?あっちゃんはどうして提言したの?
では、どうして中田さんが松本さんへ提言をしたのでしょうか。
昔から「あっちゃん」と親しまれ、多くのファンもいる中田さんにいったい何があったのか、ここからは、約43分の動画の中で語られた、「提言動画を取った理由」について紹介していきます。
賞レースだけがお笑いではないことを正当化したかった
松本人志さんがありとあらゆる審査員をやりすぎたことで、賞レースに出ることが芸人の道になっているという風潮がお笑い界のタメにならないと、訴えたかった中田さん。
「賞レースに出ていない芸人が認められていないのでは?」という意見を動画内で明かしています。
つまりは、松本さんが審査する賞レースに出て初めて芸人だと認識される流れはおかしいということを訴えたいようです。
中田さんいわく、お笑いは「うけたら勝ち」にもかかわらず、賞レースに出ていないという理由だけで価値が下がるとのこと。
そのため、芸人なら「M-1グランプリにでるべきだ!」という風潮がおかしいと主張したのです。
また、動画の中で中田さんは、
といった趣旨の意見を言いました。
M-1グランプリなどの賞レースで、審査員に光が浴びすぎていて、権威を持つ審査員の意見が結果に関わっているといった内容です。
この「権威を持つ審査員」はおそらく松本さんのことでしょう。
- 漫才が好きな芸人が集う世界は生きづらかった
- 漫才だけがお笑いではない
このような発言からも、賞レースに出れば審査員の好みで結果が決まり、賞レースに出なければ芸人と認められないことに疑問を感じ、意見を述べたようです。
YouTubeの再生回数を増やすための炎上目的?
ここ最近の中田さんのYouTubeでの再生回数が一時期に比べて少なくなったこともあり、松本人志さんの名前を使った炎上商法ではないかとの声もありました。
過去には1,000万回再生された動画や、100万回再生は当たり前だった中田さんですが、過去一カ月を見ると、30万~60万再生に留まっています。
YouTubeは再生回数がなければ収益も下がるため、YouTubeメインで活動している中田さんに対して「収益目的で松本さんの名前を出すな!」と悲痛な声も届いたのだとか。
しかし、これに関しては中田さん自身が収益化が目的ではないとはっきり答えています。
「収益化、止めますか?これ。何かっつったら『金稼ぐために利用するんじゃねえ』とかがあるから、ジャニーズの(性加害騒動に言及した)ときも収益化を停止したんだけど、これも収益化停止するよ」
YouTube
ただ自分の意見を言いたかったと主張した中田さんは、シンガポールに在住していて、松本さんと会うことができないから、自身のYouTube動画で意見を述べたようです。
松本派ではないから意見した
芸人代表として主張していると語る中田さんですが、自分は松本派ではないから意見ができると明かしました。
中田さんは前述した、
- IPPONグランプリ
- 人志松本のすべらない話
- キングオブコント
- M-1グランプリ
にはほぼ出ていないとし、松本さんからも中田さんのリズムネタや音楽ネタを評価されたことがないため自由に言えるとのこと。
「リズムネタ(武勇伝)で売れ、音楽ネタ(PERFECT HUMAN)で紅白(歌合戦)へ行き、教育YouTuberとして芸人最多登録者を持つ中田敦彦が言っています。松本さんが一切評価していただけないことで何とか生き延びてきて、さらに吉本興業という事務所も独立して、一匹狼よろしくやってる中田敦彦が申し上げているんですけど」
YouTube
たしかに、言われてみれば、中田さんは「あっちゃんカッコイイ!」のフレーズや「オリラジ中田」として、これまで唯一無二の笑いを提供してきました。
自力で這い上がってきたからこその自信や、経験値から生まれた価値観にこだわりを持つ中田さん。
そんな自分なら意見を言ってもいい、だから発言したということでしょう。
もちろん、
- 言える勇気がすごい
- 何が正しいかについて持論を述べた中田さんに感動した
- おかしいことはおかしい!と言えて元気もらった
といったように、今回の動画に励まされたり勇気をもらったりしている人も多くいるのも事実。
とはいえ、批判も相当きているようで…。
中田さん本人は、矢面に立つことで受ける非難も覚悟の上なのかもしれません。
中田敦彦と松本人志はあの事件以来共演はあった?
中田さんが松本さんを批判するような動画をあげてから、2人の共演はいまのところありません。
しかし、動画がアップされた翌日の5月30日に、松本さんが自身のツイッターで、
テレビとかYouTubeとか関係なく2人だけで話せばいいじゃん😃連絡待ってる!
— 松本人志 (@matsu_bouzu) May 30, 2023
とつぶやいています。
この文章の「2人」が中田さんと松本さんのことなのかは名前がないので分かりませんが、「連絡待ってる」とあるので、おそらく中田さんに対してのことでしょう。
松本さんはこのツイート以降はとくに動画に触れることもなく、メディアでも語ってはいません。
今後、共演などあるのでしょうか。
中田敦彦と松本人志の共演の可能性は絶対NGではない
結論からして、どう転ぶかは分からないといったところでしょう。
とはいえ現状、前述した松本さんのツイート以降、中田さんは松本さんに連絡をしていないと、話していました。
藤森さんが中田さんに、松本さんと会って話をする気はあるのかと聞くと、
「やっぱ直接、2人で会ってもそんなにおもしろくはないと思うんだよね。意見をかわすことに意味があるんであって、2人が仲よくなることに意味があるわけじゃないじゃん。もめてるわけじゃないから。あくまで俺の思ってることを言いたいってだけだから。やいのやいの、これからも言いたいし。なんせ2人で会ったってさ、みんなネタにできないだろ?」
YouTube
と、2人では会う気がないことを明かしています。
世間では批判だの苦言だの言われている中田さん本人からしてみれば、今回のYouTube動画の内容はあくまでも「意見」とのこと。
揉めたいわけではなく、ケンカを売っているわけでもないようです。
となれば、今後もしかすると中田さんのYouTube動画に松本さんが出演する可能性も捨てきれないでしょう。
中田敦彦の提言によって巻き込まれた芸人の意見
中田さんの今回のYouTube動画にて巻き込まれた芸人がいます。
それは、
- 霜降り明星の粗品とせいや
- 明石家さんま
さんです。
それぞれ、どんな反応をしたのか見ていきたいと思います。
霜降り明星の粗品は反論せず
粗品さんは中田さんのYouTube動画については直接的に意見を述べておらず、反論&反撃もしていません。
年齢:30歳(2023年6月現在)
出身:大阪府
職業:お笑い芸人
中田さんのYouTube動画で粗品さんの名前が何度か出て、
「会社にさ、お金借りてる若手は絶対何も言えないよね。粗品君、俺、代わりに言うわ。「松本さん、審査員やりすぎですよ」って」
YouTube
と暴露されています。
あたかも粗品さんも意見かのように発言した中田さん。
しかし、粗品さんはとくに中田さんの動画について意見を述べませんでした。
唯一、6月2日のラジオ番組「霜降り明星のオールナイトニッポン」で、
「初めて会った時に『YouTube見てます』って。一応社交辞令で『見てます』って言ったよ」
霜降り明星のオールナイトニッポン
と話したくらいです。
中田さんのYouTubeを見ていると社交辞令で言ったとなれば、実際は見てないということになります。
今回の動画はさすがに耳に入っているでしょうし、もしかすると見たかもしれないですよね。
それでも反撃しないところを見ると、相手にしていないということなのでしょうか。
霜降り明星のせいやはブチギレ
粗品さんの相方・せいやさんは中田さんのYouTube動画のアップ後すぐに、
真っ直ぐ勝負してないウンコみたいなやつが相方の名前使うな
— 霜降り明星 せいや🕙 (@simofuriseiyam) May 29, 2023
中田
と反応し、意見を言わなかった粗品さんに代わって猛反撃したことが話題となりました。
年齢:30歳(2023年6月現在)
出身:大阪府
職業:お笑い芸人
それもそのはず、勝手に相方の名前を出し、煽るような言い方をされたら嫌な気持ちにもなりますよね。
動画の最後で中田さんは、
「ごめん、俺の意見だわ(笑)。粗品くんは関係ない。とばっちりでした」
YouTube
と訂正していますが、せいやさんからしてみれば相方がケンカを売られたととるでしょうし、勝手に相方の名前を出したことが許せなかったのも無理はないですね。
この一見の流れに世間は、
と、称賛する声と
といったようにせいやさんの言い方に苦言する人もいました。
相方想いのせいやさんの部分と、ブチギレると下品な言葉が出てくるせいやさんの両方が垣間見れた瞬間でしたね。
お笑い界の神・明石家さんまは松本人志寄り
明石家さんまさんは、松本さんが批判される理由はないという意見のようです。
年齢:67歳(2023年6月)
出身:奈良県
職業:お笑いタレント
所属:吉本興業
明石家さんまさんは、この一件に関しては、
「仕事増えてええやろ!」
https://www.tokyo-sports.co.jp/
と答えています。
このコメントは2023年6月1日に出たものですが、3日の深夜に放送されたラジオ「ヤングタウン土曜日」にてもう少し詳しく話していました。
実はコメントを出した時、さんまさんは深夜三時まで麻雀をしていたのだとか。
にもかかわらず、そんな時間まで待ち伏せしてインタビューしてきた記者に対して、
「そんな記事のためにあそこまで待つかと思って…」
https://www.tokyo-sports.co.jp/
と、あきれたようです。
さんまさんからすれば「そんな記事」の話なのでしょう。
ラジオではさらに、
「賞レースの審査員やりすぎやって言うけど、テレビ番組やからな、あれ。俺んとこに話が来ないだけでやな。話ぐらい来いよ。またギャラクシー賞も落ちたし」
https://www.tokyo-sports.co.jp/
と明かしていました。
ようは、審査員の仕事はオファーがあって成り立っているモノであって、松本さんが出たいから出ているわけではないということが言いたかったのでしょう。
さんまさん的には、頼まれて出演しているくらいだから、仕事がたくさんあっていいことだという意味になるわけです。
つまり、松本さんが批判される理由はないというのが、さんまさんの意見だといえるでしょう。
中田敦彦の相方・藤森慎吾の反応
一番巻き込まれているといっても過言ではない、相方の藤森慎吾(ふじもり・しんご)さん。
藤森さんは今回の件について自身のYouTube動画にて「平穏な暮らしがしたい」と述べています。
そして、
と今回の中田さんの「意見を言ったこと」に対しては認めつつも、
- 目上の人に対して失礼な物言いはしてはいけない
- でも松本さんが審査員をやるのは当然のことだと思っている
- 松本さんがいるからこそ大会の価値が上がる
と、動画全体の内容については難色を示していました。
また、粗品さんの名前を勝手に出したことについては、
「粗品とかなんてかわいそうだよね。シンプルに巻き込まれてたもんね。人を小バカにするような言い方はあっちゃんが損しかない。人に好かれる人であってほしい。芸人仲間ってすごい大事だから。ケンカ売ることはいいけど、心の底では人を大事にすることは忘れないでほしい」
YouTube
と相方や芸人仲間の大切さについて、素直な気持ちを明かしています。
今回の動画も前日に知らされたとのことで、「やめたほうがいい」と助言したけれど止まらなかったのだとか。
自ら新しいことにチャレンジして、歴史を変えていきたい中田さんに反して、藤森さんは穏やかに芸人生活を過ごしていきたいようですね。
2023年6月28日放送の「ぽかぽか」に出演した際も、
「決めたら進むっていうのが、そこが好きっていうのもあるんですよ」
https://news.yahoo.co.jp/
と、心中を打ち明けていました。
藤森さんにしか言えない言葉の数々は、「さすがオリラジ中田の相方!」と多くの人から称賛のコメントが寄せられています。