ガーシー議員て何をした？そもそも何者？除名までを時系列でまとめ！

暴露系YouTuberとして有名なガーシー元議員が逮捕されましたね。

YouTubeや議員としての活動に関しては、常に世間で話題となっています。

そんなガーシー議員ですが、ニュースで名前が挙がるたびに「そもそもガーシー議員は何者？」「何をした人？」「何をして除名になった？」など、興味が出ている人が増えてきました。

そこで今回は、ガーシー議員はこれまで何をしたのか、そもそも何者なのか、国会除名までを時系列でまとめてご紹介します！

この記事でわかること

ガーシー議員はそもそも何者？

ガーシー議員は、暴露系人気YouTuber、元参議院議員、アパレル会社「ever free」の社長など、さまざまな方面で活躍している人物です。

・兵庫ダイハツに就職（大学卒業後、1週間で退職）

・板金工場や車の販売代理店を開業（1994年）

・自動車業の経営（1995年の上京以降）

・バー「MACCA」を開店（札幌すすきの、大阪北新地、沖縄の3店舗）

・バー「プライブ」を開店（2011年に閉店）

・株式会社「ever free」の社長（2020年6月に退任、事業譲渡）

・YouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」の運営（2022年2月17日〜2022年7月13日）

・参議院議員（2023年3月15日に除名処分）

自動車業やバーの経営、人気YouTuberやアパレル会社、参議院議員など、非常にさまざまな分野で活動していることがわかります。

パワフルでバイタリティ溢れる性格のため、特に人の前や上に立って活動するのが得意なのかもしれませんね。

名前：ガーシー（愛称・国会議員としての名前）

本名：東谷義和（ひがしたに　よしかず）

生年月日：1971年10月6日

出身地：兵庫県

所属政党；NHK党→政治家女子48党→無所属

ガーシー議員はなぜ国会議員になった？

ガーシー議員が国会議員になった理由は「高年収」「不逮捕特権」「エンタメ改革」の3つです。

ガーシー議員はNHK党の比例代表として出馬しましたが、NHK党の党首・立花孝志さんから「当選したらこれだけお金がもらえる」という話を聞き、「これだけお金がもらえるなら、過去にしてしまった詐欺行為の被害者に返済できる」と考えたそう。

また、過去の詐欺行為が原因で海外逃亡しているガーシー議員は、国会議員になれば原則逮捕されないという「不逮捕特権」にも目をつけました。

そして、芸能界とのコネクションもあるガーシー議員は、芸能界と大物政治家の癒着に危機感を持っています。

「マスコミが忖度するから、芸能界と政治界の闇が暴かれない」

「日本の素晴らしいタレントを政府が支援し、世界に通用するタレントを育てていきたい」

「お金がもらえる」「逮捕される心配がない」というメリットと、芸能界・政治界をクリーンにし、エンガメ業界を改革したいという夢があることから、ガーシー議員は出馬することに決めたようですね！

ガーシー議員の公約は？

ガーシー議員の公約は「日本の芸能界をぶっ壊す」です！

かなり衝撃的な公約ですが、「当選してこれからやりたいこと（公約）」として、具体的に次の7つを挙げています。

・国会議員の歳費（給料）で、自らが行った詐欺の弁済
・不逮捕特権を得て、日本に堂々と帰国し、被害者たちに直接謝罪
・ブラックボックス化している政界の闇にメスを入れたい
・日本のエンターテインメントを国で盛り上げる、
芸能界をクリーンにする、芸能界の労働条件を改善する
・国会で寝ている議員の頭をはたいて起こし、議員バッジをはずさせる
・「47の実名暴露」「経済界・経営者の闇を暴く」

また、政界・エンタメ業界のことだけでなく、選挙のあり方や若者の選挙参加にも目を向けていました。

まず重要だと考えているのは、若者にもっと選挙に参加してもらうことです。そのためには、電子投票を導入する必要があります。スマホで投票できるようにしないと、今の子たちは参加しないでしょ。電子投票が当たり前になり若者が投票するようになれば、組織票の力も弱められて、固い地盤を持つ二世、三世議員が落選するようになる。
https://gendai.media/articles/-/99411

芸能界や若者の選挙参加についてこのように公約を掲げているケースはあまりないので、ガーシー議員は若者からの支持を多く集めました。

しかし当選後は一度も帰国・登院しなかったため、「日本に堂々と帰国」「被害者たちに直接謝罪」「国会で寝ている議員の頭をはたいて起こし」などが実現しなかったのが残念ですね。

ガーシー議員は何をした？

ガーシー議員は、過去に「詐欺」を行い、「有名人への脅迫・名誉毀損」で逮捕状が請求され、「公開議場における陳謝」の懲罰を受け、参議院から除名されています。

ガーシー議員は「詐欺」をした！

ガーシー議員は、ギャンブル依存症にともなう資金不足のため、2020年から2021年の間に詐欺行為をしています。

アパレルブランド「QALB」の立ち上げなどを行っていましたが、2020年6月に同ブランドの管理などを行う株式会社「ever free」を辞任し、事業も譲渡しています。

この後、バカラや違法賭博などのギャンブルにハマってしまい、ギャンブル依存症になってしまいます。

そしてこのギャンブル依存症が原因でお金が足りなくなり、ついに詐欺行為を始めてしまいます。

ガーシー議員は、BTSなどの著名人の名前を無断で使用し、「BTSに会わせる」などの巧みな話術で相手を信じ込ませてホテル・交通費などを振り込ませており、被害額はおよそ4000万円ほどにのぼります。

人気YouTuber・ヒカルさんもこの被害者で、ガーシー議員はヒカルさんの名前を無断で利用して詐欺行為をしています。

そして2021年12月10日にヒカルさんのYouTubeチャンネルでガーシー議員の詐欺行為について告発。

これを機に、警察はガーシー議員に連絡をしましたが、ガーシー議員は友人の助言をもとにドバイに逃亡しました。

その後はこの詐欺の被害者に返済するため、暴露系YouTuberやオンラインサロンの活動を始めています。

被害者に被害額が返済されることは嬉しい一方、YouTubeなどの視聴により「ガーシー議員の行き過ぎた暴露や中傷に加担している気がする」という声も挙がっており、非常に複雑な気持ちになりますよね。

ガーシー議員は「有名人への脅迫・名誉毀損」の疑い！

ガーシー議員は、俳優・綾野剛さん、ドワンゴ創業者の川上量生さん、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんの3人に対して常習的に暴露・中傷・脅迫を行い、「名誉毀損」「暴力行為等処罰法違反の常習的脅迫などの疑い」で逮捕状が出ています。

2022年2月17日にYouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」を開設したガーシー議員。

これまで親交のあったヒカルさんや俳優・城田優さん、俳優・綾野剛さん、俳優・新田真剣佑さん、モデル・ローラさんなどに「仲良くしていたのに裏切られた」「彼らを思って忠告したのに、無視された」と感じ、この復讐として「暴露系YouTuber」としての活動を始めます。

ガーシー議員は以前からSNSで著名人との写真を掲載しており、その中にはのちに暴露することになる城田優さん、新田真剣佑さん、綾野剛さん、ローラさんなどの姿もあります。

上の2つの画像の中には、ガーシー議員のすぐ近くに城田優さん、ローラさんが写っています。

2番目の画像はガーシー議員の誕生日パーティーの様子ですが、かなりの数の著名人が集結しており、ガーシー議員の人脈の広さがわかります！

上の画像には、ローラさんと新田真剣佑さんが写っています。

そしてこちらが、のちにガーシー議員を告訴することになる綾野剛さんとの写真です。

どれもプライベートで会うほどかなり仲が良かった人でしたが、ガーシー議員は「有名人の闇を暴く」というスタンスになり、容赦なく暴露をすることになります。

その闇を暴く姿から、世間からは「ダークヒーロー」と呼ばれることもありました。

しかし、このチャンネルで真相が定かではない暴露や中傷を何度も行ったことにより、俳優・綾野剛さん、ドワンゴ創業者の川上量生さん、ジュエリーデザイナーの福谷公男さんなどが名誉毀損や中傷で告訴しています。

被害者が「告訴」すると、被疑者（今回の場合はガーシー議員）に対して取り調べなどの捜査が行われます。

しかしガーシー議員は、以前行った詐欺行為の容疑から逃亡するためドバイに在住しており、結局この件に関する警察の事情聴取には応じませんでした。

いわゆる「逃亡」を続けているため、特にYouTuberを始めてからは世間からの非難が増え、この頃からガーシー議員に対して疑問に覚える人も増えていったようです。

ガーシー議員は「公開議場における陳謝」の懲罰を受けた！

ガーシー議員は、国会を無断欠席し続けたことにより「公開議場における陳謝」の懲罰を受けています。

2022年7月10日に行われた参議院議員通常選挙の結果、NHK党の候補者の中で得票数1位を獲得したガーシー議員は初当選しました。

得票数は約30万票に上り、「暴露系YouTuberが政界で力を見せつけた！」と話題に。

しかし、当選後も「帰国してしまったら詐欺容疑で警察に捜査され、逮捕される恐れがある」という理由で国会を欠席し続けます。

その後も「帰国するつもりはない」と断言し、結局除名される2023年3月15日までの会期中には一度も登院することはありませんでした。

そのため、2023年2月21日に対し、3番目に重い懲罰である「公開議場における陳謝」を科すことが決定しました。

この懲罰は「ガーシー議員に対して、登院と陳謝を求める」という内容です。

登院（とういん）と陳謝（ちんしゃ）とは？

かんたんに言うと「国会に行き、みんなの前で謝ること」です。
国会議員の場合は、国会に登院し（=国会に行く）、以下の文章を読み上げることで「陳謝」することになります。

“院内の秩序を乱し、本院の信用を失墜させたことは誠に申し訳なく、深く自責の念に堪えません。ここに謹んで陳謝いたします。”

ちなみに国会を無断欠席したことで懲罰されるのは、これが始めてのケース。

世間からは「せっかく当選したのに…」「まだ逃げるつもりなのか？」など、当選後も海外に在住し、国会議員としての勤めを果たさなかったことに対する怒りの声が挙がっていきました。

ガーシー議員は参議院議員から「除名」された！

ガーシー議員は、2023年3月15日に参議院議員から「除名処分」を受けています。

2022年7月10日の参議院通常選挙で当選してから、ガーシー議員はドバイに在住し続け、一度も登院することはありませんでした。

この「国会の無断欠席」を理由に、2023年2月21日には「公開議場における陳謝」の処罰が決定されていますが、ガーシー議員はこれにも応じませんでした。

懲罰にも応じなかったため、2023年3月15日には正式に除名処分を受けました。

「除名（じょめい）」とは？

会社で言えば、いわゆる「クビ」です。
国会議員が除名されると、国会議員ではいられなくなります。

議員になれば年収4500万円ほどの収入が得られますが、議員としての務めを果たすためには帰国しなければいけない、しかし帰国すれば逮捕の可能性がある…

メリットとデメリットがそれぞれありますが、ガーシー議員は議員であることに固執していないようで、除名については何とも思っていないようです。

ガーシー議員の暴露・当選・除名までの時系列まとめ

ガーシー議員の暴露・当選・除名までを、時系列で振り返ってみます！

2022年2月17日：YouTubeチャンネル「東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】」を開設

（この間にさまざまな芸能人に対して暴露・中傷などを複数回行う）

2022年5月25日：同年7月に行われる選挙にNHK党公認で立候補する意向を表明

2022年7月10日：参議院通常選挙で当選（NHK党・比例代表）

2022年7月13日：YouTubeのメインチャンネルとサブチャンネルがアカウント停止

2023年2月21日：「公開議場における陳謝」の処罰が決定

2023年3月15日：参議院議員「除名処分」が決定

ガーシー議員はなぜ帰国しない？

※2023年6月4日にガーシー元議員は日本に帰国、逮捕となりました。

ガーシー議員は、過去に行った詐欺行為に関する事情聴取を受けて逮捕されるのを防ぐために帰国していません。

ガーシー議員がこれまで逮捕されなかったのは、「海外に在住している」「国会議員である」の2つが理由として挙げられます。

ガーシー議員は、これまで詐欺行為や名誉毀損・脅迫などで警察から事情聴取の要請を受けていましたが、これによる逮捕を避けるため、ガーシー議員はドバイに逃亡しています。

そして、帰国していないまま2022年7月に国会議員に当選していますが、国会議員は原則「会期中は逮捕されない」という「不逮捕特権」を持っています。

そのため、この「海外在住」と「国会議員であること」を理由に、逮捕されないまま現在を迎えています。

しかし、2023年3月15日に除名処分を受けているため「不逮捕特権」は消失しており、今後は外務省からパスポートの返納命令が出ると言われています。

ガーシー容疑者に逮捕状が出たが、現在は海外に滞在。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、「まず、警察が外務省に対してパスポートの返納命令を要請することになる」と説明した。外務省が返納命令を出すまでに数日かかるという。
https://hochi.news/articles/20230316-OHT1T51175.html?page=1

この返納命令に応じない場合は「強制送還」となるため、パスポートを返納して自ら日本に帰国しても、強制送還になっても、結局は逮捕される可能性が高いです。

しかしこれは年単位で行われる可能性があるため、ガーシー議員をめぐる報道はまだまだ続きそうですね。